これから新生活や一人暮らしなどでインターネットを新しく契約する時に、どのネット回線を選べばいいか迷いますよね。
調べていくと、WiMAX(ワイマックス)や光回線といった選択肢で決めきれない方も多くいらっしゃるようです。
当記事では、WiMAXと光回線をメリットやデメリットから料金や通信速度、開通日など徹底的に比較してまとめました。
これを読めば、どちらが自分に合っているかがわかりますので、ネット回線を選ぶ際はぜひ参考にしてみてください!
WiMAXと光回線の違いは?
ここでは、WiMAXと光回線のメリットやデメリットを簡単にまとめてみたいと思います。
WiMAXのメリットとデメリット
- 家でも外でもインターネット
- 月額料金が光回線より安い
- 工事不要で最短即日から利用できる
- 月間上限なく使い放題
- 光回線ほどではないが通信速度は速い
- 地下などは電波が入りにくい
- 3日で10GBを超えると速度制限(1Mbps)がある
WiMAX(ワイマックス)のメリットは、安い料金で家でも固定回線として使える上に、外に持ち運んでもインターネットができる点にあるといえます。
また、店舗受取サービスを展開しているプロバイダもあるため、最短で申し込んだその日からネットを使えるのも大きなメリットです。郵送で申し込みをした場合も、都市部なら3日程度でWiMAX(ワイマックス)端末が送られてきます。
反対にWiMAX(ワイマックス)のデメリットは、ビルの内部や地下などに電波が届きにくいといった特徴があることです。WiMAX(ワイマックス)の電波の性質上、障害物や分厚い壁に電波が届きにくいのでその点は押さえておきましょう。
また、WiMAX(ワイマックス)は3日で10GB以上のデータ量を消費すると、翌日の18時~翌々日の2時まで通信速度が1Mbpsに制限されます。
1Mbpsという通信速度はYouTubeの標準画質動画は問題なく観れる速度ですので、スマホの速度制限のように全くインターネットができなくなるわけではありません。
光回線のメリットとデメリット
- モバイルより安定した通信ができる
- 完全無制限でインターネット使い放題
- 月額料金が高い
- 回線工事が必要で工事費もかかる
- 屋内専用なので外では使えない
光回線のメリットは、データ量を気にせず安定した高速通信ができる点といえます。
WiMAX(ワイマックス)は3日で10GBを超えてしまうと速度制限がかかりますが、光回線であれば完全に無制限でインターネットを楽しむことができます。
光回線は回線工事が必要なので、その立ち合いも必要です。工事が混み合っていたり、予定が合わないとネット開通に2ヶ月以上かかることもあるのは大きなデメリットといえます。
WiMAXと光回線を徹底比較!
WiMAX(ワイマックス)と光回線についてもっと詳しくスペックの違いや特徴について解説します。今回はUQ WiMAXとフレッツ光(戸建て)で比べてみました。
WiMAXと光回線の比較①:月額料金
WiMAX | 光回線 (戸建て) | |
月額料金 | ~4,380円 | 5100円~ |
初期費用 | 3,000円 | 800円 |
工事費 | – | 18,000円~ |
WiMAX(ワイマックス)の料金は、ネット使い放題のギガ放題プランで月額4,380円以下ですが、光回線は月額5,100円ほどと考えて下さい。
また、光回線の工事費は基本的には分割で月額に上乗せして毎月支払うことになりますので、思っていたよりも割高になるイメージです。
WiMAX(ワイマックス)と光回線の月々の支払いの差は、工事費を除いても720円とそれほど大きくないようにみえますが、チリが積もれば・・とも考えられますね。
WiMAX(ワイマックス)と光回線は、どちらもプロバイダや代理店から契約することでキャッシュバックなどの特典が手厚いので、それを含めるともっと安く契約できます。
光回線の場合はマンションだと安く契約できますが、料金はWiMAX(ワイマックス)の方が安くなるケースが多いでしょう。
WiMAXと光回線の比較②:通信速度
WiMAX | 光回線 | |
最大速度 | 1.2Gbps | 1~10Gbps |
これはWiMAX(ワイマックス)と光回線のスペック上の通信速度を比べたものになります。
WiMAX(ワイマックス)の最大速度は最新機種で1.2Gbps(=1,200Mbps)ですが、これはベストエフォート(理想値)であり、当サイトで測定した実測値は家の中だと25~100Mbpsぐらいです。
下の図はUQ WiMAXが公式で発表している実測調査で、都内はだいたい100Mbpsを超えていますが、家で使う時はここまでの数値はでないと思ってください。
対して光回線は、NURO光などであれば標準プランで最大速度2Gbps(=2000Mbps)ですが、実際の速度はかなりムラがありますが100~500Mbpsぐらいです。中には10Mbps以下しかでないという方もいるそうで、このあたりの数値は通信環境によって大きく変わります。
動画視聴などに必要な通信速度
- メールの送受信:0.5Mbps
- youTube【普通画質】:0.7Mbps
- Huluなどの動画ストリーミング【高画質】:5~10Mbps
- オンラインゲーム:5Mbps
- 4K画質動画:20Mbps~
上の項目を見るとわかりますが、通信速度は10Mbps程度あれば高画質動画も観れますし、ほとんど困ることはないんですね。
ですので、WiMAX(ワイマックス)と光回線の体感速度の差は、ほとんど感じないはずですが、データ量の大きい4K画質動画やping値が重要なオンラインゲームをする方は光回線の方が無難といえるかと思います。
WiMAXと光回線の比較③:ネット開通日
WiMAX | 光回線 | |
ネット開通 | 即日 | 1週間~2ヶ月 |
ネット開通日とは、申し込んでからインターネットがいつから使えるようになるかということですね。
WiMAX(ワイマックス)は、最短で申し込みをしたその日から使うことができます。
家電量販店は店舗契約ですし、Broad WiMAXというプロバイダは「店舗受取サービス」を展開しているので、申し込んで取りに行けばその日からインターネットを楽しむことができます。
対して、光回線は光ファイバーを引き込む工事が必要ですので、必ず立ち合いが必要となります。安定した通信にはお金と時間がかかるんですね。
光回線は、工事中に想定していなかった工事箇所が見つかったりすることもあり、その場合は延期になることもあります。
また、全ての家で光回線が使えるわけではなく、光ファイバーが引き込めなかったりアパートの大家さんが工事を認めていないケースも多々ありますので、工事前に確認することも多いです。
UIMカード(SIMカードのようなもの)をルーターに差すだけでネットに繋げるWiMAX(ワイマックス)の方が、開通に関してはシンプルで早いといえるでしょう。
WiMAXと光回線の比較④:速度制限
WiMAX | 光回線 | |
速度制限 | 10GB/3日 | 無制限 |
こちらはWiMAX(ワイマックス)と光回線の速度制限の比較となります。
光回線は完全に無制限にインターネットを使えるのに対し、WiMAX(ワイマックス)は3日間で10GB以上データ量を消費すると、その翌日18時~翌々日2時まで速度制限(1Mbps)がかけられてしまいます。
以下は、YouTubeでどのぐらい視聴すると10GBのデータ量を消費するかという目安です。
内容 | 画質 | 10GB |
YouTube | 超高画質 | 7時間 |
高画質(HD) | 13時間 | |
標準画質(SD) | 47時間 | |
低画質 | 83時間 |
YouTubeの場合、高画質動画を3日で13時間まで観ることができるので、平均して1日あたり4時間以上高画質動画を視聴しても制限にかかることはありません。
もし、仮に制限にかかってしまったとしてもネットサーフィンやメールの送受信はもちろん、YouTubeの標準画質動画であれば快適に観れる程度の制限となります。
とはいえ、WiMAX(ワイマックス)の場合は速度制限下では高画質動画の視聴は厳しいですし、オンラインゲームも不安定になります。
速度制限のない光回線であれば、データ量を気にする必要が全くないので、完全無制限の光回線の方が優れているといえるでしょう。
WiMAXと光回線⑤:持ち運び
WiMAX | 光回線 | |
屋内利用 | 〇 | 〇 |
屋外利用 | 〇 | × |
WiMAX(ワイマックス)と光回線の携帯性について比較していきます。
光回線は屋内でしかネットが使えませんが、WiMAX(ワイマックス)は家でも外でも快適にネットを楽しむことができます。
最近はPCやタブレット、スマホなどをモバイルルーターでネット接続している人も増えてきて、WiMAX(ワイマックス)を持っていれば、カフェや学習施設などでも場所を選ばずにネットを利用することができます。
光回線は家の中でしかネットはできないので、「外でも使う機会がありそうかな・・」という場合はWiMAX(ワイマックス)がおすすめといえます。
また、引っ越しや単身赴任の場合、光回線は新しい住所でもう一度工事をしなければなりませんが、WiMAX(ワイマックス)であればその必要もありません。
フットワークの軽さはWiMAX(ワイマックス)の強みといえるでしょう。
結論!WiMAXと光回線のおすすめはどっち?
WiMAX(ワイマックス)と光回線を細かく比較してきました。
それぞれにメリットやデメリットがありましたが、今までの比較をもとにどちらがおすすめかをまとめてみます。
WiMAXがおすすめとなる方
まず、WiMAX(ワイマックス)がおすすめな方はこちらに該当する方です。
WiMAXがおすすめの方
- インターネット代は安く済ませたい
- できるだけ早くネットを使いたい
- 家でも外でもネットを使いたい
WiMAX(ワイマックス)はプロバイダで契約すると月額3,500円ほどですので、かなり安く利用することができます。
光回線と比べると料金面はおさえられる場合が多いと言えます。
また、ネットの開通日に関しては圧倒的にWiMAX(ワイマックス)に分がありますので、インターネット環境が早く欲しいという方に向いています。
最後に、WiMAX(ワイマックス)であれば、家の固定回線としてだけではなく、外で持ち運んで利用することができます。
スマホの補助としても使えますし、カフェや公共施設でも場所を選ばずにネットを利用できるのは大きなメリットといえるかと思います。
これまでの比較を参考に、「自分はWiMAXかな・・」と感じる方は、おすすめのWiMAXプロバイダをまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
光回線がおすすめとなる方
対して、光回線がおすすめな方はこちらです。
光回線がおすすめの方
- 家でしか使わない
- インターネット代は高くても完全無制限にネットを使いたい
- 動きの激しいオンラインゲームをする
光回線がおすすめな方を簡潔にまとめると、インターネット代は高くても品質にこだわりがある方です。
高画質動画を長時間毎日観る方や通信の安定性が重要な動きの多いオンラインゲームをする方は光回線がいいでしょう。
オンラインゲームはWiMAX(ワイマックス)でもできますが、通信速度より「ping値」というレスポンスの速さが重要なので、安定した通信が期待できる光回線の方が向いているといえます。
ネットの開通に時間がかかっても、速度制限を避けたいという方が光回線に向いているわけですね。
光回線を検討している方はこちらの記事で、自分に合った光回線事業者を選んでみてください!