WiMAX(ワイマックス)を調べていくと、ハイスピードモードやハイスピードプラスエリアモードといった馴染みのない単語がでてきます。
これはWiMAX(ワイマックス)の通信モードなのですが、違いがあまりよくわからずに使ってしまうと無制限プランのギガ放題あっても速度制限にかかってしまうリスクもあります。
当記事では、WiMAX(ワイマックス)の通信モードについて特徴から利用方法、注意点までまとめましたのでぜひ参考にしてみてください!
WiMAXの通信モードは2種類
WiMAX(ワイマックス)にはこの2種類の通信モードがあります。
WiMAXの通信モード
- ハイスピードモード・・WiMAX 2+
- ハイスピードプラスエリアモード・・WiMAX 2+とau 4G LTE
最近のWiMAXルーターであればどちらも使えますが、WX03などの一部ルーターではハイスピードプラスエリアモードに対応していない機種もあります。
このWiMAX 2+というのは通信規格のことで、スマホでいう3GやLTEと同じと考えて問題ありません。
厳密に言うと通信モードは3種類!?
実は、WiMAXにはノーリミットモードという通信モードがあります。ですが、ノーリミットモードは2020年にサービスが終了してしまうことや最近のルーターはこの通信規格には対応していないので、2種類だけおさえておけば大丈夫です。
WiMAXのハイスピードモード
WiMAX(ワイマックス)のハイスピードモードは、無制限プランであるギガ放題では上限なしで通信が可能です。
WiMAX(ワイマックス)は90%以上の利用者がギガ放題で契約しているといわれていますが、このハイスピードモードがWiMAX(ワイマックス)の基本的な通信モードとなっています。
ギガ放題では無制限につかえるハイスピードモードですが、3日で10GB以上のデータ量を消費すると一時的な速度制限の対象となります。
ハイスピードモードにおける速度制限
- 対象:3日で10GB以上のデータ量を消費
- 時間:翌日の18時~翌々日の2時までの8時間
- 速度:通信速度1Mbps
速度制限になってしまうと通信速度は1Mbpsに制限されますが、普通画質のYouTube動画は快適に視聴できる速度なので、スマホの速度制限のように身動きが取れなくなるということはありません。
速度制限についてはこちらの記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
WiMAXのハイスピードプラスエリアモード
WiMAX(ワイマックス)のハイスピードプラスエリアモードは、au 4G LTEが使えるのでauのスマホと同じ電波が使えるということになります。
3年契約が主流のWiMAX(ワイマックス)では対応ルーターであれば、誰でも無料で利用することができます。(2年契約の場合、1,005円/月)
ハイスピードプラスエリアモードに切り替えることで、電波が繋がることも多いですし、より高速通信ができるという特徴があります。
ハイスピードプラスエリアモードはメリットも大きいのですが、ギガ放題であっても月に7GBまでしか使うことができません。
この7GBというデータ量を超えてしまうと、速度制限の対象となってしまうのですが、ハイスピードモードの速度制限とは大きく違います。
ハイスピードプラスエリアモードにおける速度制限
- 対象:月に7GBを超えてデータ量を消費
- 時間:月末までずっと
- 速度:通信速度128Kbps
ハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えてデータ量を消費してしまうと、月末までずっと速度制限となってしまいます。
また、ハイスピードモードでは1Mbpsという通信速度でしたが、ハイスピードプラスエリアモードでは128Kbpsというスマホと同じ速度制限でかなり低速といえます。
しかもスマホのように追加料金で速度制限を解除することはできませんので、ハイスピードプラスエリアモードを使うときはしっかりデータ量を管理する必要があります。
ハイスピードモードに切り替えたら速度制限は?
ハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えてデータ量を消費してしまった場合、ハイスピードモードに切り替えても速度制限は月末まで続くので注意が必要です。
ハイスピードプラスエリアモードのデータ量を管理する
最近のWiMAXルーターは全てハイスピードプラスエリアモードのデータ量を管理できる機能がついています。
例えば、W06やWX05などは通信モード自動切替機能というものがあります。
LTEオプションの上限を自分で設定することができ、そのデータ量に達した時点で無制限に使えるハイスピードモード(WiMAX 2+)に切り替えてくれる機能です。
あらかじめ設定しておけばハイスピードプラスエリアモードを使いすぎてしまうといったことはないので、ぜひ活用してみてください。
WiMAXの通信モードの活用方法
WiMAX(ワイマックス)の通信モードについてだいたいの特徴はわかりましたが、どのように使い分ければいいかがわからないという方にご説明します。
基本的にはハイスピードモードだけを使うようにすることをおすすめします。
以前よりもWiMAX(ワイマックス)の電波はつながりやすくなりましたし、ほとんど不自由なく使えるはずです。
ですが、ハイスピードモードでは地下や建物内部といった分厚い壁に遮られた空間では、電波が弱くなってしまう傾向があります。
そういった場所ではハイスピードプラスエリアモードを利用してみてください。
ぼくはハイスピードプラスエリアモードは外でしか使いませんし、使うときは先ほどご紹介した通信モード自動切替機能を活用しています。
WiMAXの通信モードの使い分け
- ハイスピードモード・・基本はこの設定がおすすめ。
- ハイスピードプラスエリアモード・・ハイスピードモードで電波が繋がりにくい時のみ利用。
おわりに
WiMAX(ワイマックス)の通信モードについて解説してきました。
ハイスピードモードやハイスピードプラスエリアモードはそれぞれ特徴も速度制限の基準も違うので、使う場合はしっかりおさえておきましょう。
もし、「よくわからない・・」ということであればハイスピードモードにしておけば問題ありません。
なお、20社以上あるWiMAXプロバイダの中でも、おすすめのプロバイダをまとめた記事もありますので、参考にしてみてくださいね。