WiMAXの最新機種WX06はNEC製造の人気モデルです。
「WX06は前モデルのWX05と比べてどこが進化したの?」、「ライバル機種のW06とどっちがいいの?」といったことも気になる部分ですね。
当記事では、WX06のスペックやおすすめポイント、前モデルのWX05やW06との比較をもとに解説していきたいと思います!
WX06のスペック詳細
製品名 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 |
製造元 | NECプラットフォームズ |
発売日 | 2020年1月30日 |
最大速度(下り) | 440Mbps |
最大速度(上り) | 75Mbps |
au 4G LTE | 〇 |
重量 | 約127g |
サイズ(mm) | 111×62×13.3 |
UIMカード | Nano IC |
バッテリー | 3,200mAh |
通信時間 | ハイパフォーマンス 約8.3時間 |
スマート 約11.5時間 | |
バッテリーセーブ 約14時間 | |
最大接続台数 | 16台 |
カラー | ライムグリーン クラウドホワイト |
WX06の最大通信速度は、下りが440Mbps、上りが75Mbpsと、前モデルWX05とまったく変わりません。
通信速度は進化がないように見えますが、このように実測値ではWX06の方が安定した速度がでており、通信機能の強化はしっかりとされている印象です!
WiMAXの新型モバイルWi-Fiルーター:WX06が届いたので速度テストをしてみました。
WX05 WX06
1回目 11Mbps 19Mbps
2回目 18Mbps 28Mbps
3回目 13Mbps 26Mbps
4回目 19Mbps 19Mbps
5回目 12Mbps 36Mbps※https://t.co/iwUg3AYvf3を利用。いずれも専用クレードル使用。 pic.twitter.com/uKXAJ9XXGX
— 近藤 顕彦【 ⋈ 】ミクさん大好き (@akihikokondosk) February 1, 2020
また、WX06のバッテリー性能は、HUAWEI製の機種に比べて通信可能時間は比較的長く持ち歩きに適している機種ですが、ここもWX05とほとんど変わりません。
唯一スペックの中で変化が見られるのが接続可能台数で、WX06は最大16台と接続することができます。
今までのモバイルルーターは最大接続台数が10台の機種が多かったので、ここは一つ進化したポイントですね。
ですが、総合的にスペック面に関しては大きな変化はないといえるでしょう。
WX06の特徴やメリット
ここではWX06の特徴やメリットについて解説していきたいと思います。
- 2.4GHzと5GHzの同時出力
- QRコードで簡単Wi-Fi接続
- ひと目でわかるデータ通信量
- クレードルが進化
2.4GHzと5GHzの同時出力が可能に
WX06の一番の進化ポイントが、この2.4GHzと5GHzの同時出力が可能になったことです。
今までのWiMAXのモバイルルーターは、2.4GHzと5GHzを切り替えて使えましたが、同時接続はできませんでした。
ですが、WX06はホームルーターのように2つの周波数帯を同時出力できるので、「iPhoneは5GHzで接続しながら、PCは2.4GHzで接続」といったこともできるようになったわけですね。
この周波数帯の特徴をもとに、利用環境に応じて周波数帯を使い分けてみると、通信速度がグッと上がることもよくあります。
以下に、周波数帯の特徴を簡単にまとめましたので、「そもそも周波数帯の使い分けがよくわからない。。」という方は参考にしてくださいね。
- 周波数帯域が高い・・電波は高速になるが壁や障害物に弱いため、ビルや地下などには届きにく、通信距離も短い。ここでいう5GHz。
- 周波数帯域が低い・・電波は低速になるが壁や障害物に強く電波が回り込むため、ビルや地下などでも届きやすく、通信距離は長い。ここでいう2.4GHz。
実際には、2.4GHzも比較的高い周波数帯ですが、ここでは5GHzと比べて相対的に2.4GHzを低いとしています。
数字が増えると、周波数帯が高くなるということを覚えておいてくださいね。
QRコードで簡単Wi-Fi接続
QRコードをWX06で表示させて、スマホの標準カメラでQRコードを読み取るだけで簡単にWi-Fi接続が可能となりました。
WXシリーズはNEC WiMAX 2+ Toolという専用のアプリがありますが、このアプリを利用しなくても接続できるようになったわけですね。
ただ、WiFiは一旦接続すれば次は自動的に接続できるものなので、あくまでサブ的な機能といえるかもしれませんね。
一目でわかるデータ通信量
WX06ではデータ通信量の使い過ぎを防ぐために、ホーム画面でデータ通信量をわかりやすく管理できます。
WX05やW06では、トータルでどのぐらい使ってるといった情報は参考程度に把握できるものでした。
今回WX06では、3日間10GBの制限や月間7GBまで使えるハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTEが使えるオプション)の管理がよりかんたんになったわけですね。
WX06のクレードルはさらに進化
WX06では、WiMAX 2+のアンテナを4本に拡張することで、電波の弱い場所でも通信速度がクレードル無しの時と比べて約60%向上しています。
電波が届きにくいエリアにおいても通信速度が改善するWiMAXハイパワーという機能もWX06にはありますので、より室内のネット環境の安定が期待されますね。
なお、クレードルは別売りとなっており、だいたい3,500円程度と考えてください。
クレードルは申し込み時に購入することができますし、そのうちAmazonなどでも取り扱いが始まり、後から購入することもできるようになるはずです。
いずれにしても、WX06を選ぶ場合はクレードルはあった方が絶対いいです!
WXシリーズは、クレードルを利用した場合の通信速度は、実測値をみても明らかに向上しますし、特に室内で固定回線としてWX06を使う場合は検討してみてくださいね。
WX06のデメリット
今度はWX06の気になる部分をピックアップしたいと思います。
- ディスプレイが小さくなった
- W06と比べるとスペック差がある
WX06はWX05と比べてディスプレイが小さい
WX06はWX05と比べて、端末のサイズはまったくかわりませんが、ディスプレイが小さくなりました。
実際には、アプリから操作することもできますし、一度接続してしまえばあまり端末を操作することもないと思いますが、操作性の部分はやや落ちる印象があります。
とはいえ、WX06は機能面は向上していますし、バッテリー持続時間はWX05と変わらないことを考えると、ディスプレイの部分は仕方ない部分もあるのかもしれませんね。
WX06とW06を比べるとスペック差がある
製品名 | WX06 | W06 |
製造元 | NECプラットフォームズ | HUAWEI |
発売日 | 2020/1/30 | 2019/1/25 |
最大速度(下り) | 440Mbps | 1.2Gbps |
最大速度(上り) | 75Mbps | 75Mbps |
au 4G LTE | 〇 | 〇 |
重量 | 約127g | 約125g |
サイズ (mm) | 111×62×13.3 | 128×64×11.9 |
UIMカード | Nano IC | Nano IC |
バッテリー | 3,200mAh | 3,000mAh |
通信時間 | ハイパフォーマンス 約8時間20分 | ハイパフォーマンス 約7時間10分 |
ノーマル 約11時間30分 | スマート 約9時間 | |
エコ 約14時間 | バッテリーセーブ 約11時間40分 | |
最大接続台数 | 16台 | 16台 |
WX06とライバル機種W06のスペックを比べてみると、通信速度に大きな差があります。
「これならW06が圧倒的にいいじゃん!」と思う方もいるかと思いますが、結論から言うと実測値において大きく差が出ることはありません。
WX06と同スペックのWX05の実測値を測定していますが、W06と比べても大きく通信速度が変わったというわけではありませんでした。
多くの方が「動画はちゃんと見れるのか。。」という部分が気になるかと思いますが、基本的に不具合などが発生なければ、どちらの機種でも必要十分な通信速度はありますのでご安心ください。
本日、wimax wx06が到着ー。
案外、wx05より早くて遠くまで飛ぶ?
これ、私的には当たり機種?かと思う… pic.twitter.com/YeKGe3IFHY— 托鉢郎 〜天網恢恢疎にして漏らさず〜 (@takuhaturou) February 1, 2020
また、バッテリー性能に目を向けると、ここはWX06の方が優れていますので、外でもバリバリ利用したいという方はWXシリーズがおすすめとなります。
- WX06:バッテリー性能を重視する方向け。通信速度はそこそこでれば気にならない。
- W06:通信速度を重視。バッテリー性能はそこそこあればよい。
ここだけはおさえておきたい!W06を選ぶときの注意点
先ほど、WX06とW06の選び方をお伝えしましたが、W06を選ぶ方は知っておいてほしい注意点があります。
W06は専用のクレードルがありませんので、有線接続をすることができないんですね。
USB3.0ケーブルを利用して、PCなどに接続することはできますが、例えばPS4やナスネなどに有線接続することができませんし、オンラインゲームを有線接続で楽しみたいという方は注意してくださいね。
まとめ
WX06についてスペックや特徴などを解説してきました。
WX06はWX05のマイナーチェンジともとれますが、ふたを開けてみると魅力的な機能もいくつかありましたね!
特に、有線接続を考えている方や固定回線として室内で利用したいという方は、クレードルを利用してWX06を使ってみるといいでしょう。
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