光回線について調べていると、光回線に必要なものとしてWiFiルーターなど書かれているサイトを見たこともあるかと思います。
実は、WiFiルーターがないとネットに繋げないというわけではありませんが、ほとんどの方はWiFiルーターを用意する必要があります。
当記事では、光回線向けのWiFiルーターについて、選び方のポイントやおすすめのWiFiルーターまで解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
光回線向け!WiFiルーターの基礎知識
WiFiルーターがなくてもネットに繋げることができますが、光回線にはWiFiルーターは必要なのでしょうか。
結論から言うと、複数台の接続機器をネットにつなぐ場合はWiFiルーターを用意する必要があります。
光回線向けのWiFiルーターは安価なもので3,000円ほどで購入できるほか、ハイスペックモデルであれば10,000円以上と考えておくといいかもしれません。
つまり、ほとんどの方がWiFiルーターを用意することになるわけですが、光回線でWiFiルーターを利用する場合は、ONU(回線終端装置)と呼ばれる機器に接続して利用します。
WiFiルーターとONU(回線終端装置)の違い
WiFiルーターとよく混同されるものとして、光回線にはONU(回線終端装置)と呼ばれるWiFiルーターに似たような形状のものがあります。
ONUは、電線から宅内に引き込んだ光ファイバーを通して、光信号をデジタル信号に変換する役割を持ち、光回線には必ず必要となるものです。
ONU自体は光回線事業者からレンタルでき、レンタルしたものでなければ使うことができません。
ONUは回線終端装置と言われているように、ネット回線を繋ぐデジタル信号に切り替えていますので、ONUを通してネットに繋ぐことができます。
ですが、ONUは有線接続で1台しか使うことができません。
複数台の接続機器でネットを繋ぐ場合は、ONUからWiFiルーターに繋げて電波を飛ばすことでできるようになるわけですね!
- ONUのみ:有線接続で1台までしかネットに繋げない。
- ONUとWiFiルーター:有線接続と無線接続で複数台ネット利用ができる。
ONUと違う?ホームゲートウェイとは
サイトの説明によっては、ONUではなくホームゲートウェイと書かれていることがあります。
ONUというのは光電話に対応したルーターで、こちらも光回線事業者から借りて利用するものです。
光電話を申し込みをするときはホームゲートウェイが必要となりますが、今はONUが内蔵されている機種もありますので、ホームゲートウェイとWiFiルーターで複数台ネットに繋ぐことができます。
つまり、光電話を利用する方は、ホームゲートウェイとWiFiルーターを用意する必要がありますし、光電話を利用しない方は、先ほどのONUとWiFiルーターを用意すればいいということですね!
ホームゲートウェイはONUと同じように光回線事業者から借りることになりますので、WiFiルーターをどうするかということを考えればいいわけです。
WiFiルーターの選び方
光回線事業者(プロバイダ)によりますが、WiFiルーターはレンタルを用意していることもあり、そこまでこだわりがなければレンタルで簡単に用意できます。
レンタルする場合は月額500円ほどですが、長期で利用する場合は自分で用意してしまった方が安くなりますし、ご自宅の環境に合ったルーターを選ぶこともできます。
そこで、WiFiルーターをご自身で用意するときに、どうやって選ぶかをまとめてみました。
WiFiルーター選びのポイント
- 最新規格「11ax」はまだ普及していないので、主流の高速通信規格「11ac」に対応しているかを確認。
- MIMOという技術により、ルーターのアンテナ数が多いほど高速通信ができるのでアンテナ3本以上がおすすめ。
- ビームフォーミング技術に対応していると、電波を効率よく飛ばしてくれるので、高速通信が可能。
- 光回線事業者がIPv6やv6プラスに対応している場合は、対応したルーターを選ぶ。
ポイント①:通信規格11acに対応している
まず、WiFiとは無線通信規格のことで、IEEE802.11から始まる規格のことを指します。
WiFiルーターのスペック表にはIEEE802.「11b/11g/11a/・・」などと書かれていることがありますが、これは対応周波数帯や最大通信速度を表しています。
規格 | 周波数帯 | 最大通信速度 |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4GHz | 600Mbps |
5GHz | ||
IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9GHz |
---|---|---|
IEEE802.11ad (WiGig) | 60GHz | 6.8GHz |
IEEE802.11ax | 2.4GHz | 9.6GHz |
5GHz |
下に書かれている規格ほど新しい規格ですが、新しい規格は上にある「11b/11g・・」といった古い規格にも対応しています。
「11ad」や「11ax」といった規格が新しいのですが、まだまだ普及してきていないので、現在主流の比較的新しい「11ac」に対応しているWiFiルーターを選ぶのがいいということになります。
例えば、有名なゲーム機PS3とPS4では、PS4は「11ac」に対応していますが、PS3は「11b/11g」にしか対応していません。
PS3では5GHzを利用した接続はできないということになります。
少し話がそれてしまいましたが、WiFiルーターは現在主流で比較的新しい「11ac」に対応したモデルであれば高速通信ができますので、一つ選ぶポイントにしてみてください。
ポイント②:ルーターのアンテナ数は3本以上
WiFiルーターにはアンテナがあり、上図のような外部アンテナのモデルや内蔵アンテナのモデルがあります。
外部アンテナの方が向きを調整できるのでカスタムしやすいといえますが、やはり外観は内蔵モデルの方がスマートですね。
基本的には、WiFiルーターのアンテナ数が多いほど、通信速度の理論値は高くなるので、結果的に通信速度が向上するとされています。
動画の視聴などであればそこまで気にするポイントではありませんが、オンラインゲームや4K画質動画の視聴などを考えている方は、おさえておいてくださいね。
ポイント③:ビームフォーミングに対応している
WiFiルーターがビームフォーミング機能に対応していることでも、通信速度向上につながります。
ビームフォーミング機能により、スマホやPCなどの接続機器の位置や距離を判別し、最適に電波を飛ばすことができるので、通信速度や安定性が向上します。
WiFiルーターは、このビームフォーミング機能を搭載しているモデルも多くありますので、選ぶときのポイントの一つにしてみてください。
ポイント④:IPv6に対応したWiFiルーターを選ぶ
光回線事業者(プロバイダ)によりますが、このIPv6(IPoE方式)に対応している事業者が増えてきています。
現在主流のIPv4は、夜のネット利用者が多い時間帯にパンク状態となってしまい、通信速度の低下の一因となっていますが、次世代通信であるIPv6は通信速度の低下の心配がありません。
契約する事業者がIPv6に対応している場合は、IPv6に対応しているWiFiルーターを選ぶ必要がありますので、知っておいてくださいね。
また、IPv4にしか対応していないサイトでもIPv6(IPoE方式)で通信ができるv6プラスもIPv6に対応しているWiFiルーターを選ぶ必要があります。
IPv6やIPv4、v6プラスについては、別記事にまとめていますので、気になる方は参考にしてみてください。
以上、WiFiルーターを選ぶときの4つのポイントを解説してきました。実際におすすめのWiFiルーターについてもご紹介していきます。
おすすめのWiFiルーター3選
今回ご紹介するWiFiルーターは、先ほどの4つのポイントに当てはまるほか、複数台接続しても通信速度が落ちにくいコスパがいいものを選びましたので、参考にしてみてください。
比較的ハイスペックでコスパがいいWiFiルーター
ルーターといえば、バッファローやNECなどが有名ですが、料金はどうしても高いということもあり、比較的ハイスペックで料金をおさえたいという方におすすめのルーターを選びました。
アイ・オー・データが製造するこちらのルーターは料金が6,000円ほどとかなりコスパのいいモデルです。バッファローで同じスペックを探すとなると1.5倍~2倍ほどは料金が高くなるかと思います。
もちろん、IPv6に対応しており、11acやビームフォーミング、MU-MIMOと先ほどご紹介したポイントにすべて対応しています。
ハイスペックながら10,000円以下のWiFiルーター
こちらのWiFiルーターは、TP-LINKという中国の会社が製造するWiFiルーターです。
国内製造モデルよりも料金をおさえてハイスペックな製品となっており、中国製ながらも根強い人気があります。
料金は9,000円ほどで購入でき、もちろん先ほどの全てのポイントをおさえておりますし、何よりAmazonの口コミ評価も4.5とかなり高評価のWiFiルーターとなります。
王道のバッファロー製造のハイスペックルーター
最後に、WiFiルーターでは王道といえるバッファロー製造モデルをご紹介します。
料金こそ12,000円と先ほどご紹介したWiFiルーターよりは高いですが、バッファローということで安心感がありますね。
このクラスのWiFiルーターであれば、コンパクトで見栄えもスタイリッシュなので、部屋の景観も損なわないので、やはりおすすめといえます。
今回は3つのWiFiルーターをご紹介しました。
光回線事業者(プロバイダ)でレンタルできるWiFiルーターは、もともと事業者のサービスに対応したルーターなので、迷ってしまう方はレンタルでもいいかと思います。
おわりに
光回線向けのWiFiルーターについて解説してきました。
WiFiルーターは複数台の接続機器でネットを利用する場合は必要となるものですので、ほとんどの方が購入またはレンタルをする必要があります。
WiFiルーターによって通信速度も変わりますので、ご自身で選びたいという方は参考にしてみてくださいね。
光回線事業者をお探しの方はこちらの記事も参考にしてみてください!
なお、当サイトではWiMAXについても解説しています。
おすすめのWiMAXプロバイダをまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。