WiMAX(ワイマックス)にはモバイルルーターやホームルーターのラインナップがありますが、どのぐらいの距離まで通信できるかご存知でしょうか。
家の2階や3階でも通信できるの?と心配の方も多いかと思います。
当記事では、WiMAX(ワイマックス)の通信できる距離や範囲について実際に検証した結果をご紹介します。
この記事を読めば、ご自身で使うときの目安になりますのでぜひ参考にしてみてください!
実測!WiMAXの電波が届く範囲とは
WiMAX(ワイマックス)の電波が届く範囲は、UQ WiMAXによると見通しのいいところであれば50mとされています。
ですが、外と家で比べれば障害物などの関係からかなり通信距離に差はでると予想されます。
実際に家と外で測定を行い実際の通信速度や通信距離について調べてみました。通信環境や時間帯によって差がありますので、一つの参考としてみてください。
測定条件
- 場所:千葉県船橋市
- 時間:15時(平日)
- 測定端末:WX05
- 設定:ハイパフォーマンスモード、送信出力50%、2.4GHz
【実測】WX05とスマホを離して測定(外)
距離 | 通信速度 |
5m | 39.2Mbps |
10m | 20.6Mbps |
20m | 4.9Mbps |
30m | 1Mbps以下 |
外でスマホとWX05を使って測定しました。
障害物のない直線で測定しましたが、実際は30mも離れるとほぼ使えないという結果になりました。
障害物の少ない外においてもスマホとWX05が20m離れると、通信速度がガクッと落ちましたので、20mあたりが限界かなという印象です。
【実測】WX05とスマホを離して測定(家)
距離 | 通信速度 |
5m | 41.8Mbps |
10m(壁3枚) | 17.6Mbps |
15m(2階) | 4.3Mbps |
20m(2階) | 1.4Mbps |
家でスマホとWX05を使って測定しました。
家では部屋を挟んだりすると壁があるので、その分通信速度が落ちました。30m離れるとおそらく難しいでしょう。
家の中では15mが基準とみたほうがよさそうです。
WiMAXの通信できる距離を実測結果から考えると・・
WiMAX(ワイマックス)の実測結果を考えると、このようなことがわかります。
- 接続端末とWiMAX端末の距離が離れると、一気に通信速度が落ちる
- 家の中では15m、外では20mでかなり通信速度が低下
スマホなどの接続端末とWiMAX端末の距離が離れるにつれて通信速度がどんどん落ちていきます。
特に家の中では壁などがあるため、WiMAX(ワイマックス)の電波が届きにくくなりますね。
外では基本的には持ち歩いてWiMAX(ワイマックス)を使うと思いますが、家の中では10~15m以内で通信できる場所にWiMAX端末を置くことを考えた方がよさそうです。
WiMAXの電波を繋がりやすくする方法
WiMAX(ワイマックス)は基本的には窓側に置くことがいいので、家が広かったり壁が多いとなると、電波が届きづらい環境といえます。
ですが、WiMAX(ワイマックス)の電波を届きやすくする方法がありますのでご紹介したいと思います。
WiMAX端末の送信出力を変える
WX05といったNEC製のWiMAX端末に限られますが、送信出力を変えることで電波を届きやすくすることができます。出力設定は4段階ですることができます。
送信出力設定
- 12.5%
- 25%
- 50%
- 100%
初期値では12.5%となっていますので、これを25%や50%にするだけでつながりやすさが違うはずです。
たしかに送信出力を上げれば受信感度もよくなるのですが、他の電波との干渉も起きやすくなるというデメリットもあります。
ご自身の通信環境を踏まえて送信出力を設定した方がいいでしょう。ちなみにぼくは50%で設定していますが、今のところ干渉もなく快適に使えています。
WX04の送信出力の設定方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
中継器を買ってWiMAXの電波を拡散する
中継器とはWi-Fiの電波を中継して遠くまで飛ばす機器ですね。WiMAX(ワイマックス)を窓側に置いても、この中継器を併用することで、家じゅうに強力な電波を飛ばすこともできます。
ちなみに中継器も6,000円程度あれば買えるので比較的安いですね。
中継器があれば、今まで電波の届かなかった部屋にも届くようになることもありますので、検討してみてもいいかもしれません!
WiMAXの通信距離まとめ
WiMAX(ワイマックス)の通信できる距離について調べてみました。
UQ WiMAXの公式では50mまでとなっていますが、実測では15m離れるとかなり厳しい印象でしたね。
WiMAX(ワイマックス)に限らず、無線接続の場合はルーターとの距離が離れることでガクッと通信速度が落ちますので、場合によっては送信出力を上げたり、中継器を使ってみるといいでしょう。
なお、20社以上あるプロバイダの中でも、おすすめのプロバイダをまとめた記事もありますので、参考にしてみてください!