WiMAX(ワイマックス)のメリットがわかったら、あとはプロバイダを決めて・・と考えてしまうと後悔してしまうかもしれません。
WiMAXは工事不要であったり、即日使えるなどメリットが多くておすすめの通信機器ですが、もちろんデメリットも存在します。
通信機器の契約は、契約してから後悔することがないように、デメリットを事前に知っておくことはとても重要なんです。
当記事では、WiMAXのデメリットについて、他サイトでは紹介していない突っ込んだ内容も簡潔にまとめましたので、参考にしてみてください。
WiMAXのデメリットや注意点
WiMAXのデメリットをまとめると、以下の3点となります。
- 都市部でもつながりにくい場所がある
- au 4G LTEが使えるハイスピードプラスエリアモードはギガ放題でも制限あり
- オンラインゲームはWiMAXより光回線の方が安定する場合が多い
デメリット①:WiMAXの電波は都市部でもつながりにくい場所がある
都市部エリアにおいて99%カバーしているWiMAXですが、電波の周波数帯域の関係上、電波が入りにくいエリアが存在します。
WiMAXのルーターは2種類の周波数帯を持っており、これは利用者がルーターで選ぶことができます。それが「2.4GHz帯」と「5GHz帯」です。(GHz=ギガヘルツ)
この周波数帯によって通信速度や通信距離、電波の届きやすさに差がでてきます。
周波数帯による電波の特性
- 通信速度:高い周波数帯は通信速度が速いので、データをたくさん送ることができる。
- 通信距離:低い周波数帯の電波の方が遠くに飛ぶ。
- 回り込み:低い周波数帯の電波の方が回り込むので障害物の裏まで電波が届きやすい。
スマホの電波は、都市部において圏外になることは少ないですよね。
その理由は、携帯各社は低い周波数帯から高い周波数帯を6つぐらい持っているからなんです。
WiMAXの周波数帯「2.4GHz」と「5GHz」はどちらかというと高い周波数帯なので、壁や床などの障害物によって電波が影響を受けやすいといえます。
そのため、都市部エリアをカバーしているWiMAXでも、場所によって電波が入りにくいと感じることもあるんですね。
電波の特徴について、もう少し詳しくまとめた記事もありますので、興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。
自分が住んでいる地域がWiMAXの対象エリアかはサービスエリアマップで住所を指定すればわかります。
ですが、家や施設の中で繋がるかまでは、Try WiMAXで実際にWiMAX端末を借りて確認するのが一番ですね。
- WiMAXエリア確認:サービスエリアマップ
- WiMAXの実機で無料お試し:Try WiMAX
UQコミュニケーションズでは基地局を増やしたり、屋内施設で快適にインターネットができるよう日々「エリア拡充」をしているので、日々電波環境はよくなっています。
WiMAXが人気の理由は、このような設備投資もしっかり行っていることもあるかもしれませんね!
Try WiMAXの申し込み方法や流れについてはこちらの記事を参考にしてみてください!
デメリット②:au 4G LTEが使えるハイスピードプラスエリアモードはギガ放題でも制限あり
WiMAXでは「WiMAX2+」とスマホと同じ電波の「au 4G LTE」の2種類の通信方式を使うことができます。
WiMAXの2つの通信方式
- ハイスピード・・「WiMAX 2+」というギガ放題で無制限に使える通信。
- ハイスピードプラスエリア・・「au 4G LTE」が使えるオプション。LTEオプションとも言われ、ギガ放題でも月に15GBまでしか使えない。
ハイスピードモードは「WiMAX 2+」という、ギガ放題であれば無制限に使える通信方式です。おもに固定回線として使っている方は、このハイスピードモードで利用しています。
対して、ハイスピードプラスエリアモードは、auスマホと同じau 4G LTEが使えるオプションなのですが、こちらはギガ放題でも容量に制限があります。
ハイスピードプラスエリアモードのメリットは、地下や電波の届きにくい場所でも通信ができるという点ですね。
現在、WiMAXはほとんど3年契約であり、3年契約の場合はハイスピードプラスエリアモードは無料となりますので、だれでも使えるオプションと考えてもいいでしょう。
このハイスピードプラスエリアモードの速度制限は、スマホの速度制限と同じでかなり通信速度は遅くなります。先ほど解説した3日で10GBの速度制限とは別物なので切り離して考えてくださいね。
スマホの速度制限と同じ128kbpsの通信速度は、スマホでもYahoo!のサイトを開くのに30秒以上かかります。
ハイスピードプラスエリアモードのおすすめの使い方
ハイスピードプラスエリアモードのおすすめの使い方ですが、普段はWiMAX2+の通信モードを利用するようにしましょう。
外などでどうしてもWiMAX2+で繋がらない時だけ、一時的にau 4G LTEを使う方法がおすすめです。
また、最近の機種であれば、設定したデータ量になった時点で、通信を止めてお知らせしてくれる機能もついています。
各ルーターには、データ通信量超過通知機能が備わっているので、ハイスピードエリアモードで15GBを超える前に通信を止めてくれるんです。
ハイスピードプラスエリアモードについて、詳しくまとめた記事もありますので参考にしてくださいね。
デメリット③:オンラインゲームはWiMAXより光回線の方が安定する場合が多い
WiMAXはとても便利なのですが、オンラインゲームで必要な通信の安定性は、WiMAXと光回線で比べれば、光回線の方が優れている場合が多いです。
これは、WiMAXの電波が途切れやすいという意味ではなく、ping値と呼ばれるものです。
ping値とは?
通信をしてサーバーから返ってくるレスポンスの速さのこと。
上の図の①~④までの時間を現したものがping値ということになります。ping値は、このように数値が小さいほどレスポンスが速いことを表します。
例えば、オンランゲームをしていたとします。
主人公を右に動かして、実際に画面右に動くまでのレスポンスをping値で表わすことができるわけです。
このping値が重要となるオンラインゲームは、WiMAXと光回線で比べるなら光回線の方が安定している場合が多いんですね。
WiMAXにはホームルーターもありますし、モバイルルーターであっても専用のクレードルという台座を使えば、有線接続ができるので安定性を高めることができます。
ですが、動きが多いゲームによってはカクつきがでたりする可能性はあるほか、WiMAXのping値は、ぼくの環境下では30ms~といった感じです。
オンラインゲームをメインで考えている方で、よりいい環境を求めるなら光回線の方が可能性は高いでしょう。
WiMAXのデメリット|まとめ
最後にWiMAXのデメリットについて、もう一度まとめてみます。
- 都市部でもつながりにくい場所がある
- au 4G LTEが使えるハイスピードプラスエリアモードはギガ放題でも制限あり
- オンラインゲームはWiMAXより光回線の方が安定する場合が多い
WiMAXのデメリットもしっかり把握しておけば、後々困ったこともなくなるかと思いますので、今のうちに確認しておきましょう!
また、WiMAXの申し込みを考えている方は、おすすめのWiMAXプロバイダをまとめている記事もありますので、参考にしてみてくださいね!