室内でWiMAXを使う場合、窓側に置くことで通信速度が向上することは比較的有名な話です。
その他にもいくつか通信速度を向上させる方法がありますが、その中でも自作でパラボラアンテナ(リフレクター)を利用して通信速度を上げる方法をご紹介します。
WiMAXを室内で使うときに役立つ可能性は高いので、ぜひ参考にしてみてください!
パラボラアンテナとは
パラボラアンテナはおわんの形をしたアンテナで、家庭ではスカパーなどの衛星放送受信などによく使われているので見たことがある方も多いと思います。
パラボラアンテナの特徴は、おわん部分に直線的にきた電波を跳ね返りを利用して焦点に集めることで、電波を効率よく送受信できるというものですね。
つまり、この焦点の部分にWiMAXルーターを置くことで、効率のいい送受信環境をつくろうということになります。
衛生放送を受信するような立派なアンテナではなく、身近なものから簡単にWiMAX用のパラボラアンテナを作ることができます。
なので見た目はあまりよくないのですが(笑)、実際にWiMAX用のパラボラアンテナの作り方をご紹介します。
WiMAX専用!パラボラアンテナの作り方
実際にWiMAX専用のパラボラアンテナをつくってみましょう。
パラボラアンテナ作りに必要なもの
用意するもの
- ステンレスボウル
- クレードルやまな板スタンド
用意するものは100円ショップでも買えるボウルだけでもOKです。さらに、クレードルやまな板スタンドがあるとWiMAXを固定できるので便利です。
パラボラアンテナの作り方
作ると言ってもこのようにステンレスボウルの真ん中にWiMAXを置けば完成です。
今WiMAXのレンタル端末借りてて、もうすぐ返却期限だから最後にこれやってみようずって言われたのでステンレスボウルで超簡単パラボラアンテナ作ってみたんですよ。
なんとびっくり、下りの速度が2倍になった。これ家で使ってる人は試してみても良いのでは。 pic.twitter.com/1cwwqrPg2n
— えりコータロー@7/22砲雷舞鶴神通 (@frnktlaw) 2018年2月18日
有名な方法を藁にもすがる思いで試してみた。
100均のボウルをWiMAX端末の近くに置いてパラボラアンテナ扱いにしたら2本だったアンテナが3本になった\(^O^)/ボウル神ぃ! pic.twitter.com/kdbJ9DwnBz— ななしかえる (@7shikaL) 2015年10月19日
まな板スタンドやスマホスタンドなどでWiMAXを固定すると、いろいろ場所で使うことができますね。
ボウルでも十分にパラボラアンテナの役割を果たしてくれることがわかります。
応用編!アルミホイルを使う
また、アルミホイルを使えば代用することもできます。
実家に帰省して壊滅的に悪化したWiMAX環境も、アルミホイルでかなり改善しましたww pic.twitter.com/yfnBO4pc58
— よもやまたろう (@yomo_taro) 2014年12月30日
さらにボウルに張り付けることでも通信速度があがったという意見もみられますので、試してみてはいかがでしょうか。
実測!パラボラアンテナでWiMAXの通信速度はあがる?
実際にWiMAXはパラボラアンテナで通信速度が向上するのか計測してみました。
モバイルルーターのWX05とホームルーターのL02といったタイプの違うルーターを使ってみました。
計測方法
- 計測機種はWX05とL02
- 同じ時間帯に5回計測
- ステンレスボウルを使った場合となしの場合で計測
- 通信は2.4GHz帯で統一
WX05でパラボラアンテナの効果は・・?
計測 | WX05 | WX05とボウル |
1回目 | 38.4Mbps | 42.4Mbps |
2回目 | 44.0Mbps | 46.7Mbps |
3回目 | 37.2Mbps | 47.1Mbps |
4回目 | 40.1Mbps | 44.8Mbps |
5回目 | 38.9Mbps | 44.2Mbps |
WiMAXのモバイルルーターWX05を使って測定した結果です。
4倍ぐらい通信速度が上がったという口コミもありましたが、ぼくが測定したときは多少通信速度が上がったというところでしょうか。
ですが、5回の計測全てにおいてWX05とパラボラアンテナのセットが上回る結果となりましたので効果は感じられましたね!
L02でパラボラアンテナの効果は・・?
計測 | L02 | L02とボウル |
1回目 | 46.6Mbps | 48.3Mbps |
2回目 | 53.1Mbps | 62.0Mbps |
3回目 | 52.8Mbps | 58.5Mbps |
4回目 | 48.5Mbps | 57.2Mbps |
5回目 | 47.6Mbps | 53.2Mbps |
WiMAXのホームルーターL02を使って測定した結果です。
WX05と同様に、どの回もパラボラアンテナがある方が通信速度は速いという結果となりました。
WiMAX用パラボラアンテナの注意点・デメリット
WiMAX専用のパラボラアンテナをつくるうえで、注意したいことやデメリットをまとめるとこちらの2点です。
- ボウルの置き方に注意する
- 見た目はよくない
WiMAXとボウルの置き方に注意する
WiMAXの通信速度はステンレスボウルの置き方でかなり変わります。窓側でかつボウルの方向を調整して受信感度がよくなる位置を探してみましょう。
その時に大事なポイントとして、WiMAXはボウルの真ん中に来るようにすることは忘れないようにしてくださいね。
WiMAX用のパラボラアンテナの見た目はよくない
WiMAX専用のパラボラアンテナは、手軽に作れる分見た目はよくありません。
ボウルにこうやって入れるとWiMAX電波バリバリ拾うって聞いて試したら実際拾うんだけど、窓際にこんなふうにおける広いスペースないしそもそもクソダサいしどうしろってんだ pic.twitter.com/pkew2iaRjC
— バリマツ (@bambapri_Kaguya) 2018年5月31日
「見た目がちょっと・・」という方は、通信速度を上げる方法は他にもありますのでこちらの記事を参考にしてみてください。
おわりに
WiMAX用のパラボラアンテナの作り方や実測結果などをまとめました。
パラボラアンテナといってもステンレスボウルで誰でも簡単に作れるものなので、「全然通信速度がでない・・」という方は試してみる価値はあると思います。
見た目は工夫次第というところもあるかと思うので、気になる方は是非チャレンジしてみてください。
なお、20社以上あるWiMAXプロバイダの中でも、おすすめのプロバイダをまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください!