WiMAX(ワイマックス)はauスマホと同じ電波であるau 4G LTEをオプションという形で使うことができます。
このハイスピードプラスエリアモードは、通常の通信で電波が届かないところでも電波が繋がりやすいといった大きなメリットがあります。通常は月額1,005円ですが、無料で利用できる方法もいくつかあるんですね。
当記事では、このハイスピードプラスエリアモードについて特徴や料金、注意点などをまとめました。
この記事を読めば、ハイスピードプラスエリアモードの使いどころなどがわかりますので、ぜひ参考にしてみてください!
WiMAXのハイスピードプラスエリアモードとは
WiMAX(ワイマックス)におけるau 4G LTEが使えるハイスピードプラスエリアモードとは、月額1,005円でau携帯と同じ電波の届きやすい周波数帯域をオプションで使えるというものです。
このLTEオプションを利用した通信は、「ハイスピードプラスエリア」と呼ばれています。
- ハイスピード・・通常の通信方式(WiMAX 2+)
- ハイスピードプラスエリア・・LTEオプション(au 4G LTE)
また、このハイスピードプラスエリアモードを使うのに事前の申し込みや手続きは一切いりません。WiMAX(ワイマックス)端末がLTEオプションに対応していれば誰でも使うことができます。
au 4G LTEは電波がつながりやすく対応エリアも広い
auのスマホで使われているau 4G LTEは、プラチナバンドとよばれる電波がとてもつながりやすい周波数帯を使っています。
先ほどご紹介したWiMAX 2+という通常の通信方式は、au 4G LTEよりも高速通信ができますが、建物内部や地下、郊外などのエリアに対しては電波が届きにくい特徴があります。
さっくりまとめるとWiMAX 2+とau 4G LTEはこのような特徴があります。
WiMAX 2+ | au 4G LTE | |
繋がりやすさ | 〇 | ◎ |
対応エリア | 〇 | ◎ |
通信速度 | 速い | ふつう |
WiMAX 2+も対応エリアはかなり広いですが、auのスマホほどの対応エリアはありません。WiMAX 2+の細かい弱点を補ってくれるのがハイスピードプラスエリアモードというわけですね!
- ハイスピードモード・・au 4G LTEより通信速度は速いが、障害物などに弱い
- ハイスピードプラスエリアモード・・WiMAX 2+より通信速度は落ちるが対応エリアはとても広い
ハイスピードプラスエリアモードの料金とは
WiMAX(ワイマックス)のハイスピードプラスエリアモードは、月額1,005円の有料オプションですが、無料となる方法が2つあります。
ハイスピードプラス エリアモードの料金 | |
2年契約 | 月額1,005円 |
3年契約 | 無料 |
auスマートバリュー mine加入者 | 無料 |
3年契約ならハイスピードプラスエリアモードは無料
現在、WiMAX(ワイマックス)は3年契約が主流となっています。
3年契約のメリットはなんといっても月額1,005円のハイスピードプラスエリアモードが無料で使えるというものです。
現在は多くのプロバイダが3年契約となりますので、通常の契約でハイスピードプラスエリアモードは無料で使えると考えてもいいかと思います。
auスマートバリューmine加入でもハイスピードプラスエリアモードは無料
auユーザーの方が対象のauスマートバリューmineに加入することで、月額最大1,000円の割引が受けられるほか、ハイスピードプラスエリアモードも無料で使うことができます。
このauスマートバリューmineはすべてのWiMAX(ワイマックス)プロバイダが対応しているわけではありませんので、対象のプロバイダはこちらの記事を参考にしてください。
ハイスピードプラスエリアモードの対応端末
先ほど、ハイスピードプラスエリアモードは対応のWiMAX(ワイマックス)端末があれば利用できるとご紹介しましたが、最新モデルはすべて対応しています。
これからWiMAX(ワイマックス)を契約される方は、基本的にハイスピードプラスエリアモードが使える端末を選ぶことになりますので、対応端末かを気にする必要はありません。
こちらの記事に、WiMAX(ワイマックス)最新端末のスペックや口コミ評価を載せていますので参考にしてみてください。
ハイスピードプラスエリアモードの使い方
実際にWiMAX(ワイマックス)のハイスピードプラスエリアモードを使いたい場合はどうしたらいいでしょうか。
実はハイスピードプラスエリアモードの使い方はとても簡単です。通常はハイスピードモードとなっていますが、それをハイスピードプラスエリアモードに切り替えるだけです。
- ハイスピード・・通常の通信方式(WiMAX 2+)
- ハイスピードプラスエリア・・LTEオプション(au 4G LTE)
2年契約の場合は、切り替えると月額料金にオプション料金1,005円がかかりますので、あくまで必要なときにハイスピードプラスエリアモードを使うようにしましょう。
ハイスピードプラスエリアモードに注意点は?
ハイスピードプラスエリアモードはとても便利なのですが、重要な注意点があります。
ハイスピードプラスエリアモードの利用は月に7GBまで
無制限に利用できるギガ放題プランでもハイスピードプラスエリアモードは月に7GBまでしか使えません。
この制限を超えてしまうと速度制限(128kbps)をかけられてしまう上に、その月はギガ放題で無制限に使えるWiMAX 2+に切り替えても、同じく速度制限の対象となってしまいます。
ハイスピードプラスエリアモードの使い過ぎだけは、絶対にやってはいけません。
スマホでヤフーのトップページを開くのに、30秒以上かかるほどの通信速度ですので、正直使い物にならなくなってしまいます。
しかもこの速度制限を解除する方法はありません。月末まで待つしか手がないので、ハイスピードプラスエリアモードの使い過ぎだけは気をつけてください。
ちなみに、WiMAX(ワイマックス)は3日間で10GB以上のデータ量を消費すると速度制限(1Mbps)がかかりますが、これとは別物となります。
- 通信量が3日で10GBを超える・・翌日の18時~2時まで1Mbpsの速度制限
- ハイスピードプラスエリアモードで月7GBを超える・・WiMAX 2+に切り替えても月末まで128kbpsの速度制限
WiMAX(ワイマックス)のWX04やW05以降に発売した機種であれば、設定した容量に達した時点でお知らせしてくれる機能がついています。
例えば、最近の機種は下図のようなデータ通信量超過通知機能が備わっているので、容量をあらかじめ設定しておけば、その容量に達した時に自動的に通信を中断する機能も備えています。
ハイスピードプラスエリアモードの使いどころ
今までご紹介したハイスピードプラスエリアモードの特徴や注意点などをもとに考えると、使いどころは主に外で使うときということになります。
ハイスピードプラスエリアモードが必要なのは、この項目に当てはまる方です。
- 通勤・通学で使いたい
- 地下鉄やビルの内部など電波が届きにくいところでも使いたい
- 主張や帰省などで地方に行く機会がある
「通勤や通学でもWiMAX(ワイマックス)を使いたい」という方は、一定の場所で使うわけではないので電波が不安定になりがちです。このような場合にハイスピードプラスエリアモードは活躍してくれます。
また、地方などではWiMAX 2+よりもau 4G LTEの方が電波がつながりやすいので、使いどころは多いのではないでしょうか。
逆に、ハイスピードプラスエリアモードが不要なのは、この項目に当てはまる方です。
- WiMAXを家の固定回線メインで使いたい
- 外ではたまに使う程度
「WiMAX(ワイマックス)を家の固定回線で使いたい」という方は、基本的に一定の場所でWiMAX(ワイマックス)を使いますので、ハイスピードプラスエリアモードのメリットはあまりありませんね。
ギガ放題で無制限に使える通信はWiMAX 2+(ハイスピードモード)だけですから、ハイスピードプラスエリアモードをメインに固定回線として使うというのは難しいでしょう。
ざっくりとまとめるならこうなります。
- 外でも使う・・ハイスピードプラスエリアモードはあったほうがいい
- 基本家の中だけ・・ハイスピードプラスエリアモードは不要
まとめ
WiMAX(ワイマックス)のハイスピードプラスエリアモードについて特徴や注意点をもとに、LTEオプションが必要かどうかをまとめました。
ハイスピードプラスエリアモードは対応エリアが広いのでとても便利ですが、月に7GBまでと限られていますし速度制限のリスクなどもありますので、よく検討して利用したいですね!
ハイスピードプラスエリアモードを使わないといった方は2年契約を検討してもいいのですが、プロバイダが限られることや契約特典がないなどのデメリットもおさえておきましょう。
なお、こちらの記事では20社以上あるWiMAXプロバイダの中でも、おすすめのプロバイダを契約年数を含めて解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。