海外出張や海外旅行によく行く方は、「スマホの通信はどうしよう・・」と考えることは多いかと思います。
大手キャリアのスマホなら海外で使うことはできますが、料金面が気になるところですよね。
当記事では、「WiMAXは海外でもつかえるの?」という疑問から海外でできるだけ安くインターネットを楽しむ方法まで解説していきます。
この記事を読めば、海外でも自分に合ったインターネットツールを使って快適にネットを楽しむことができるはずですよ。
WiMAXは海外で使える?
日本ではモバイルルーターといえばWiMAX(ワイマックス)が知名度が高いですが、海外でも使えるのでしょうか。
WiMAX(ワイマックス)は基本的に国内でしか使うことができません。
とはいえ、もしauで契約している方であればHUAWEI(ファーウェイ)製造モデルに限り、au世界サービスに対応しています。
W06やW05などのHUAWEIモデルであれば、2,980円/日のパケットし放題には対応していますので、使えるには使えます。ただ、料金はちょっと高いですね。
実はWiMAXを安く海外で使う方法がある
WiMAX(ワイマックス)を海外で使う方法はありますが、この2つです。
- 韓国限定!WiMAX内蔵パソコンを使う
- 海外プリペイドSIMでWiMAXを使う
韓国限定!WiMAX内蔵パソコンを使う
実はWiMAX内蔵パソコンであれば韓国に限って使うことはできます。韓国で使える通信方式はWiMAXだけなのでWiMAX 2+の高速通信は使えません。
ですが、2015年以降新しいモデルは発売されていないので、国が限定されてしまうことや普及率を考えるとあまり実用的ではないかもしれませんね。
海外専用プリペイドSIMでWiMAXを使う
WiMAX(ワイマックス)を海外で使う場合、もっとも実用的なのがこの方法です。
WiMAX(ワイマックス)は端末によりますが、ほとんどがSIMフリー端末です。このWiMAX(ワイマックス)のSIMフリー端末に海外専用プリペイドSIMを差し込んで、海外で使うことができます。
もちろん海外ではWiMAX 2+は使えませんので、使うのはau 4G LTEが使えるハイスピードプラスエリアモードで使うことになります。
ちなみに、海外専用プリペイドSIMでハイスピードプラスエリアモードを使う分には、LTEオプションの1,005円/月はかかりませんのでご安心ください。
海外でWiMAX(ワイマックス)端末を使う場合に確認することはこの2点です。
- SIMカードサイズ
- 対応周波数帯
WiMAX(ワイマックス)端末に対応しているサイズのSIMカードを購入する必要があります。また、LTEオプションが対応している周波数帯が使えるSIMを選ぶことも必要ですね。
プロファイル設定なども必要ですが、国によっては数百円で使い放題の対応SIMを手に入れることができますので、料金的にもかなり安く海外でWiMAX(ワイマックス)を使う方法といえます。
こちらはmineoのSIMをWiMAXで使う場合の設定方法を載せています。プロファイル設定はこちらの記事を参考にしてみてください。
そのほか海外でインターネットに繋ぐ方法とは
WiMAX(ワイマックス)は海外で使うには、少し設定が必要なのでちょっとハードルが高いです。ここではそれ以外の5つの方法をご紹介します。
それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、ご自身にあった方法を選ぶといいでしょう。
どんなときもWiFiは国内無制限で海外でも使える!
- 国内では大手3キャリアのLTE回線を無制限で使える
- 料金も安い
- 海外Wi-Fiレンタルを利用する必要もなく、国内でも海外でも1台でOK
- 同行者も使える(最大5台まで接続可)
WiFiレンタルのどんなときもWiFiであれば、国内ではドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアのLTE回線を無制限に利用できるほか、海外でも利用日数に応じて別途料金を支払うことでルーター1台でカバーできます。
どんなときもWiFiはクラウドWiFiという技術によってSIMカードがデータ化されているので、クラウド上の適切なデータSIMを自動的に選んで通信してくれます。
2019年の3月よりサービスが始まったばかりですが、国内・海外両用のルーターの中では料金も安く、かなり人気があります。
- ルーターのスペックは高くない
対して、デメリットは取り扱いルーターのスペックはあまり高くないということです。
ですが、どんなときもWiFiは3キャリアに対応しているので、エリアで繋がりにくいといったことはほとんどないので実測値で困ることは多くないでしょう。
どんなときもWiFiについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
ワイモバイルの海外対応ルーターを契約する
- 国内と海外でデータ定額で料金を安く利用できる
- 海外Wi-Fiレンタルなどをする手間がいらない
- 同行者も使える
ワイモバイルの701UCというモデルは国内と海外で使えるモバイルルーターです。
月額3,980円と海外利用料90円/日で国内では7GB、海外でも7GBのデータ容量がありますので、料金も安く海外出張などにはとても便利ですね。
また、肝心のバッテリーも18時間持つので充電切れで困ることも多くないでしょう。
海外によく行く方は、海外Wi-Fiレンタルなどで借りる手間や返す手間がつきものですが、ワイモバイルのモバイルルーターを持っていれば、直行直帰できるということになります。
対してワイモバイルのデメリットを上げるとするとこの2点ですね。
- 毎月のように海外に行かなければメリットは薄い
- 通信速度はそこまで期待できない
ワイモバイルの海外対応ルーターを契約する場合、国内だけでしか使わない場合はやや割高となりますので、海外によく行かれる方向けといえます。
また、国内モデルとは違い701UCの最大速度(下り)は72Mbpsとスペックは高くありません。
調べ物をするぐらいであれば十分ですが、動画を観たりする場合はやや重たく感じることもあるでしょう。
ワイモバイルの海外対応ルーターのメリットとデメリットを考えると、おすすめとなる方はこのような方です。
- 海外出張、海外旅行に年数回は行く
- Wi-Fiレンタルが面倒
海外出張や海外旅行によく行く方は、海外対応ルーターを持っていた方が料金も安く利便性も高いです。
また、海外へ出発する前や帰国したときにわざわざレンタルWi-Fiを借りたり返却する手間がありません。時間も短縮できるので空港で慌ただしく動く必要もなくなりますね。
詳しくまとめた別記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
海外Wi-Fiレンタルを利用する
- 設定は簡単
- 同行者も使えるので、複数人で行くときに割安
海外Wi-Fiレンタルのメリットは、料金も比較的安く簡単設定で同行者も使えるという点でしょう。
渡航場所にもよりますが、だいたい1日1000円程度の料金でレンタルができます。友人と旅行するなら、人数によってはかなり割安でWi-Fiが使えることになります。
対して、海外Wi-Fiレンタルのデメリットはこちらの3点です。
- プランによってデータ量は気にしなければならない
- レンタルWi-Fiのバッテリー持ちに注意
- レンタルの手間がかかる
有名な海外Wi-FiレンタルのグローバルWi-Fiではこのように容量を選ぶことができます。
通常 | 250MB/日 |
大容量 | 500MB/日 |
超大容量 | 1GB/日 |
1日に使えるデータ量が決まっていますので、自分に合ったプランを選ぶことが重要ですね。
また、モバイルWi-Fiのバッテリーが切れてしまうと、ネットが使えなくなってしまうので充電は忘れずにする必要があります。
最近は海外Wi-Fiレンタルもネット予約ができるので、レンタルの手間は軽減されていますが、早朝や深夜に利用する場合は少し面倒と感じる場面もあるでしょう。
海外Wi-Fiレンタルのメリットとデメリットを考えると、おすすめとなる方はこのような方です。
- たまに海外に行く
- 設定などは簡単な方がいい
海外に行く機会が多い方は、ワイモバイルの海外対応ルーターなどを利用した方が便利ですし料金も安くなりますが、たまに行くといった方はWi-Fiレンタルで十分でしょう。
また、海外Wi-Fiレンタルは設定が簡単です。モバイルWi-Fiをレンタルすると、設定方法が1から10まで写真付きの説明書が入っていますので簡単に設定できるはずですよ。
海外Wi-Fiレンタルを考えている方は、グローバルWi-FiとイモトのWi-Fiは、料金が安くて補償サービスも充実しているのでおすすめです。
海外WiFiレンタルについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
海外用プリペイドSIMを使う
- モバイルルーターなしで海外でもネットが使える
- プリペイドなので高額請求をされる心配がない
- 複数の国で利用できる
- チャージすれば同じSIMを使える
SIMフリー端末やSIMロック解除したスマホにSIMを差せば海外でもインターネットが使えます。
おもに格安SIMのブランドである楽天モバイルやIIJmioなどで海外SIMの取り扱いがありますので、日本にいる間にSIMを買って設定ができるといったメリットもあります。
対してデメリットですが、この4点ですね。
- SIMロックがかかっているスマホでは使えない
- SIMの発行手数料3,000円がかかる
- SIMごとに有効期限がある
- 料金体系がSIMごとに違うので複雑
まず、SIMロックがかかっているスマホでは海外対応SIMを利用することはできません。そのため、大手キャリアで契約しているスマホであれば、SIMロックの解除が必要となります。
また、SIMの発行手数料は必ず最初に3,000円かかります。何回も海外に行かれる方はいいのですが、海外旅行はたまに行くといった方はSIMに有効期限があることを考えると損をしてしまうかもしれません。
海外用プリペイドSIMのメリットやデメリットを考えると、おすすめとなる方はこのような方です。
- 1人で海外に行く機会が多い
- モバイルルーターを持ち歩くのは面倒
- SIMの取り扱いができる
海外用プリペイドSIMは、海外Wi-Fiレンタルに比べると少し上級者向けです。
というのも、SIMロックを解除したスマホであっても対応している周波数帯に合ったSIMを購入する必要があります。
それでも海外によく行く方であれば、モバイルルーターのバッテリー切れの心配もなく、荷物も少なくなるので比較的おすすめの方法ではありますよ。
大手キャリアの国際ローミング
- 海外定額プランがある
- 事前に準備する時間や手間を省ける
- いつものスマホ1台で完結
大手キャリアであるドコモやau、ソフトバンクであれば事前に海外パケット定額に申し込みをすることで、海外で気軽にインターネットを使うことができます。
3社ともに2,980円/日で海外パケットし放題プランがありますし、最近では980円/日で日本で契約しているパケットを使うプランもでてきました。
対して、国際ローミングのデメリットをあげるとこの2点です。
- 契約者しか使えないので、海外Wi-Fiレンタルと比べると少し割高
- 海外定額プランに事前に申し込みが必要
個人で契約しているパケットを海外で使えるのはうれしいですが、契約者しか使うことができません。
ワイモバイルの海外対応ルーターや海外Wi-Fiレンタルであれば旅行者全員使えるので、その分割高な印象ではあります。
また、海外定額プランは事前申し込みが必要ですので、利用したい場合は必ず申請をしてくださいね。
大手キャリアの国際ローミングのメリットとデメリットを考えると、おすすめの方はこのようになります。
- インターネットは個人で使う分だけでいい
- モバイルルーターのレンタル、持ち運びが面倒
大手キャリアのいいところは、やはり海外でも安定して使えるという点です。通信速度でみれば、海外対応SIMや海外対応ルーターに比べると安定して速いといえます。
また、事前準備や持ち運ぶ手間もいらないのでは大きなメリットともいえるでしょう。
まとめ
WiMAX(ワイマックス)を始めとした海外でインターネットを利用する方法をまとめてみました。
公式にはWiMAX(ワイマックス)は海外でインターネットを使えないという情報が出回っていますが実際には使えます。
また、海外でインターネットを使う方法はWiMAX(ワイマックス)以外にもたくさんありますね。
海外でインターネットを使う場合は、国内で利用するよりも複雑だったりするので、自分に合った方法を選んでみるといいでしょう。
また、国内でモバイルルーターを使う場合は、WiMAX(ワイマックス)が料金が安くネットが使い放題なのでおすすめです。
なお、20社以上あるWiMAXプロバイダのおすすめをまとめた記事もありますので、参考にしてみて下さい!