海外旅行や海外出張のときは、ネット環境が日本とはちがうので海外対応WiFiをレンタルする方は多いです。
海外レンタルWiFiの場合、スマホの国際定額サービスより料金が安く、同行者で一緒にネットを使える点は大きなメリットですね!
有名な海外WiFiレンタル会社はグローバルWiFiやイモトのWiFiなどがありますが、H.I.Sグループが運営するFAST-Fiは料金プランがシンプルなのが特徴的です。
当記事では、FAST-Fiの料金プランからメリットやデメリット、口コミ評価までまとめましたのでぜひ参考にしてみてください!
海外WiFiレンタルのFAST-Fiとは
FAST-Fiは株式会社欧州エキスプレスが提供する海外WiFiレンタルサービスです。
欧州エキスプレスはH.I.S.グループのグループ会社で、ヨーロッパを中心とした鉄道チケットやホテルなどの旅行関連のサービスを幅広く取り扱っています。
その中の一つであるFAST-Fiですが、100ヵ国以上の国に対応していて、エリアごとで一律の料金プランを設定していますので、他社に比べてわかりやすい特徴があります。
例えば、アジアの国であればこのように料金がシンプルですね!
海外WiFiレンタル会社の多くは、国や4G/3Gなどの回線によって料金が違いますが、FAST-Fiの場合はエリアによって一律料金となっているので、かなりわかりやすいと思います。
FAST-Fiの料金プラン
FAST-Fiは他社と同じように、1日あたりのデータ通信量とオプション(必要であれば)、配送料を考えれば料金を簡単に計算できます。
FAST-Fiのデータ通信量
FAST-Fiは1日当たりのデータ通信量を350MBと500MB、1GBの中から選ぶことができます。グローバルWiFiのように無制限プランは基本的には存在しません。
先ほどご紹介しましたが、FAST-Fiの料金プランはエリアごとに一律なので、2か国以上利用する周遊プランと料金がかわりません。
データ量 | 1日の料金 | |
アジア | 350MB | 350円 |
500MB | 580円 | |
1GB | 1,180円 | |
アメリカ (ハワイ含む) | 350MB | 510円 |
500MB | 750円 | |
1GB | 1,480円 | |
ヨーロッパ | 350MB | 510円 |
500MB | 750円 | |
1GB | 1,480円 | |
アフリカ | 350MB | 510円 |
500MB | 750円 | |
1GB | 1,480円 | |
オセアニア | 350MB | 510円 |
500MB | 750円 | |
1GB | 1,480円 |
料金プランはかなりシンプルですし、他社に比べて比較的安いです。
また、このようにデータ通信量500MBまたは1GBの契約で、翻訳機能を無料で使えるのも嬉しいサービスです。
大手の海外WiFiレンタル会社であるグローバルWiFiやイモトのWiFiなどに比べて、料金面ではかなりコスパもいいですし、翻訳機能も無料で利用できるので、料金重視であればFAST-Fiは候補の一つといえそうです!
FAST-Fiのオプション料金
FAST-Fiのオプションは、端末補償から変換プラグなどの貸し出し機器もありますが、中でもポータブルWiFi電話は他社にはあまりないオプションです。
ルーターがそのまま電話として使えるというもので、1日170円で利用することができます。
日本の固定電話や携帯電話にデータ通信量を利用して電話ができるので、通話料金を一切気にする必要がないんですね。(海外の番号への通話は不可)
ポータブルWiFi電話のデータ通信量の目安は、1時間16MB程度なので安心して利用することができますよ。
対応国は40ヵ国と限られますが、メジャーな観光国に対応していますので実用性は高いですし、長期利用割引プランなども用意されています!
FAST-Fiの配送料
FAST-Fiの配送料ですが、レンタル端末の台数によって違いますが、全国一律料金となっています。
また、空港受取の場合は手数料などもありませんので無料で受け取りができますが、成田空港と羽田空港、関西国際空港のみとなりますので注意してください。
また、返却に関しては郵送返却のみの取り扱いとなっています。申し込み時に渡される返却パック(650円負担)に入れて返却する流れとなります。(2台以上の場合は実費返却)
FAST-Fiは郵送であれば出発日の前日に届けてくれますが、手数料はかかりますが前々日などの早期受取にも対応しています。
お届け日の前日 | 500円 |
お届け日の前々日 | 1,000円 |
なお、日本国内でもデータ通信量の制限なく使えるので、出発前に利用してみたり設定をしておくこともできます。
FAST-Fiの特徴やメリット
ここでは具体的にFAST-Fiの特徴やメリットを解説していきます。
- 大手の海外WiFiレンタルと比べて料金プランがシンプルで安い
- クラウドSIMによって国をまたいでも設定を切り替えずに自動で使える
- オプション機能が充実
- 空港でも受け取りができる
FAST-Fiは料金プランがシンプルで安い
FAST-Fiの特徴はなんといっても、他社と比べて料金プランがシンプルで安いということですね。
アジアやアメリカ、ヨーロッパなど大きなエリアによって料金は一律なので、周遊プランなども同じ料金で利用することができます。
FAST-Fiは国をまたいでも設定の切り替えはいらない
FAST-FiはクラウドSIMと呼ばれるデータ化されたSIMカードを利用していますので、SIMカードの差し替えは必要ありませんし、自動的に現地の通信網に切り替えをしてくれます。
最近はこの「クラウドWiFi」という技術を利用したWiFiルーターも徐々にですが増えてきています。
また、FAST-Fiの端末は自分で用意したSIMカードを挿すこともできますので、仮に容量を使いきってしまった場合も現地でSIMカードを購入して使うこともできます。
豆知識!SIMカード不要のクラウドWiFiとは?
通常はモバイルルーターにSIMカードを差し込むことでネットを使うことができます。近くの電波塔から電波を受信できるようになるわけですね。
ですが、FAST-Fiの端末が対応しているクラウドWiFiという技術は、SIMカードもクラウドサーバー上にあるのでSIMカードを差す必要がありません。
ぼくたち利用者の通信国によって、クラウドサーバー上にある最適なSIMカードを自動で選び、最適なネット回線をつなげてくれるイメージです。
つまり、各国の海外SIMも差し替えなしで使えるというわけですね!
FAST-Fiはオプション機能が充実
FAST-Fiはオプション自体は多くありませんが、500MB/日以上のデータ通信量の契約で翻訳機能が無料で搭載されています。
大手の海外WiFiレンタル会社であれば、翻訳機器の貸し出しは基本的に500円~/日の有料オプションなので、無料で利用できるのはとても便利といえます。
また、FAST-FiのポータブルWiFi電話も料金も安く他社にはないおもしろいオプションです!
FAST-Fiは空港受取にも対応
FAST-Fiは郵送受取と空港受取に対応しています。
空港受取の場合、成田空港と羽田空港、関西国際空港の3空港だけとはなりますが、郵送受取にかかる配送料はかかりません。
他社の空港受取の場合は、手数料500円がかかることが多いですが、FAST-Fiの場合は手数料もありませんので、一つメリットといえそうですね!
FAST-Fiのデメリットや注意点
FAST-Fiの特徴をみてきましたがかなり魅力的ですね。ここでは、反対にデメリットや注意点についても確認していきましょう。
- 空港に受取専用ロッカーや返却BOXがない
- 対応国は拡大中だが、大手に比べると少ない
- オプションの貸し出し機器は少ない
FAST-Fiは空港に受取専用ロッカーや返却BOXがない
FAST-Fiは、大手の海外WiFiレンタルのグローバルWiFiなどが設置している受取専用ロッカーや返却BOXがありません。
空港受取の場合はカウンターで手続きが必要なので、時間帯によっては混雑も考えなければなりませんし、帰国してから返却物の郵送手続きも必要となります。
空港にこのような設備は現在のところありませんので、おさえておきましょう。
対応国は拡大中だが、大手に比べると少ない
FAST-Fiの対応国は100ヵ国以上ですが、大手海外WiFiレンタル会社は200ヵ国以上に対応しています。
FAST-Fiも主要な渡航国はしっかりカバーできていますが、渡航先が対応している国かはしっかり確認してから契約するようにしてくださいね。
FAST-Fiはオプションの貸し出し機器は少ない
FAST-Fiのオプションの貸し出し機器は変換プラグのみなのでやや少ない印象です。
他社にある貸し出し機器のスマホやipad、360°カメラ、バッテリーチャージャーなどの機器は取り扱っていませんので知っておきましょう。
FAST-Fiの口コミ評価や評判
FAST-Fiは2018年からサービスが開始したこともあり、まだ利用者の口コミ評価はほとんどありませんでした。
今後、確認でき次第アップしていきたいと思います!
おわりに
海外WiFiレンタル会社FAST-Fiの料金プランからメリットやデメリット、口コミ評価までまとめました。
最後にFAST-Fiの評価をまとめました。
総合評価 (4.0) | 100ヵ国対応でサービスは充実しており、料金が安い。翻訳機能が無料など 付帯サービスも充実。 |
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料金 (4.5) | 料金は安い。周遊プランなどと料金もかわらず、シンプルでわかりやすい。他社でかかる空港受取手数料も無料。 |
サービス (3.5) | 空港受取には対応しているが、受取専用ロッカーや返却BOXなどはないので郵送返却が必要。翻訳機能の無料搭載は他社にはないサービス。 |
サポート (3.0) | サポートに関しては標準。フリーダイヤルないが、通信不具合や故障に関しては24時間対応。 |
FAST-Fiは、空港の設備面では大手には劣りますが、料金はシンプルで比較的安いのが特徴です。
クラウドWiFiなので2か国以上の旅行や出張の場合、自動で各国対応のクラウドSIMに切り替えをしてくれるので、設定などの手間がありません。
特に料金重視で海外WiFiレンタル会社を探している方は、渡航国が対応していれば候補の一つと考えてもいいでしょう!
なお、こちらでおすすめの海外WiFiレンタルをまとめていますので、参考にしてみてください。
なお、当サイトでは国内利用のWiMAXについても解説しています。
20社以上あるWiMAXプロバイダの中でも、おすすめのプロバイダをまとめた記事もありますので参考にしてみてくださいね。