自宅のインターネット回線をお探しの方は、WiMAXや光回線で迷われる方は多いですね。
WiMAXは工事なしですぐに利用できるというメリットがありますが、完全無制限ではないという点はややデメリットです。
対して、光回線は完全無制限ですが、料金はやや高く開通までに時間がかかるというデメリットもあります。
当記事では、WiMAXホームルーターと光回線の通信速度や料金といった特徴を踏まえて、どちらが向いているかを利用用途に合わせて提案していきたいと思います!
WiMAXホームルーターの特徴
現在のインターネット回線は、ADSLやWiMAX、光回線などがありますが、ADSLはサービスを縮小しており、実際はWiMAXなどのホームルーターや光回線を選ぶ方がほとんどです。
ここでは、WiMAXのホームルーターはどういった特徴があるのかをまとめました。
- 工事なしですぐにコンセントに差すだけでネットに繋げる
- データ容量の上限なし
- 最短即日利用できる
- auスマートバリューmineやギガMAX月割に対応
工事なしでコンセントに差すだけでネットに繋げる
WiMAXホームルーターは光回線よりも簡単にネットに繋げることができます。
ホームルーター本体にUIMカードというSIMカードのようなものを差し込み、コンセントに繋げるだけですぐに利用できます。
手続きはかなり簡単なので、通信機器が苦手な方でも安心と言えるでしょう。
データ容量の上限なし
WiMAXホームルーターは、データ容量の上限はありません。
無制限プランのギガ放題は定額料金(通常月額4,380円)ですので、どれだけ利用しても同じ料金で利用できるので安心です。
WiMAXは光回線と違い、サービス元のUQ WiMAXで契約してもプロバイダで契約しても通信速度やエリアなどは一切変わりませんので、料金が安いプロバイダの契約がおすすめです。
のちほど解説しますが、3日で10GB以上のデータ量を消費すると、一時的な速度制限の対象となるので契約前に確認をしてくださいね。
最短即日利用できる
WiMAXは最短申し込んだその日に端末を受け取ることができます。
Broad WiMAXというプロバイダは、東京と大阪に店舗受け取りサービスを展開していますので、条件が合えば即日受け取ることも可能です。
また、いくつかのWiMAXプロバイダでは、即日発送に対応していますので、申し込んでから利用できるまでが早いというのも大きな特徴といえるでしょう。
auスマートバリューmineやギガMAX月割に対応
WiMAXはUQコミュニケーションズのサービスですので、auやUQ mobileのスマホとのセット割引に対応しています。
WiMAXのセット割引
- auスマートバリューmine:auスマホが月額最大1,100円割引
- ギガMAX月割:UQ mobileが月額550円割引
特にauスマートバリューmineは、光回線のスマホとのセット割引と同じ程度の割引額なので、大きな割引サービスといえます。
それぞれの割引サービスについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
WiMAXホームルーターのデメリット
- 3日で10GB以上利用すると速度制限
- 地下や壁などの障害物があると電波が届きにくい
3日で10GB以上のデータ量消費で速度制限あり
WiMAXはデータ容量の上限は無制限ですが、3日で10GB以上のデータ量を消費することでその翌日18時から翌々日2時までの8時間は通信速度が1Mbpsに制限されます。
WiMAXの速度制限
- 対象:3日で10GB以上のデータ量を消費
- 制限時間:翌日18時~翌々日2時までの8時間
- 通信速度:1Mbps
具体的にどう考えるかという点ですが、下の図を見ていただくとわかりやすいです。
例えば、1日目から3日目までは合計で10.2GBのデータ量を消費していますので、この場合は4日目の18時から5日目の2時までが速度制限の対象となります。
また、WiMAXホームルーターはデータ容量の上限がありませんので、このように休みの日だけ集中して使いたいということも可能です。
データ量の消費は各プロバイダのマイページやアプリからも確認することができ、あらかじめデータ消費量の上限を設定することで、通信速度制限を回避することもできます。
最後に、速度制限下における1Mbpsという通信速度ですが、YouTubeの標準画質動画を快適に視聴できる通信速度ですので、比較的緩い制限といえるでしょう。
地下などは電波が届きにくい
WiMAXは地下や分厚い壁などがあると、スマホなどの電波よりも届きにくい性質があります。
これは、WiMAXは高い周波数帯を利用していることが主な理由となります。
周波数帯の特性
- 周波数帯域が高い:電波は高速になるが壁や障害物に弱いため、ビルや地下などには届きにく、通信距離も短い
- 周波数帯域が低い:電波は低速になるが壁や障害物に強く電波が回り込むため、ビルや地下などでも届きやすく、通信距離は長い
とはいえ、WiMAXは人口カバー率99%といわれており、前よりも格段に電波を拾ってくれるようになっています。
特に最近は「WiMAXハイパワー」といわれる送信出力を増強させる機能も追加されているなど、受信感度がどんどん向上していますので安心です。
以上、WiMAXホームルーターのメリット4点、デメリット2点をご紹介してきました。
このようにWiMAXホームルーターもかなり実用的なので、ここ1年で選ぶ方もどんどん増えているというデータもあります。
光回線の特徴
今度は、光回線の特徴についても解説していきます。
- 完全無制限でネットに繋げる
- 高速通信ができ、ping値なども安定することが多い
- 大手スマホキャリアの割引が大きい
完全無制限でネットを利用できる
光回線の場合、WiMAXホームルーターとは違い完全無制限にネットに繋ぐことができます。
基本的に速度制限にかかることはない(地方回線で一部制限あり)ので、4K画質動画を思う存分視聴したいという方には向いているといえるでしょう。
ネット回線にこだわりのある方が、光回線を選ぶケースが多いですね。
高速通信ができ、ping値なども安定することが多い
光回線はWiMAXホームルーターよりも実測値が高いことが多く、またオンラインゲームなどで求められるレスポンスの速さを表すping値も優れていることが多いです。
これはネット環境によって左右されますので、WiMAXホームルーターよりも数値が悪い場合もありますが、光回線の方が上回っていることが多いといえます。
大手スマホキャリアの割引が大きい
光回線事業者はスマホとのセット割引があるかという点を考えると、比較的お得に契約できます。
大手スマホキャリアのセット割引にはこのようなものがあります。
光回線と大手スマホキャリアの割引
- ドコモ光セット割:月額最大3,850円割引
- auスマートバリュー:月額最大2,200円割引
- おうち割(ソフトバンク):月額最大1,100円割引
光回線の場合はスマホとのセット割引が大きいので、お持ちのスマホと合わせることでかなり料金をおさえられます。
スマホとのセット割引に対応している光回線事業者は、こちらの記事を参考にしてみてください。
このように回線品質という点では、光回線の方がWiMAXホームルーターよりも優れていますが、光回線にももちろんデメリットが存在します。
光回線のデメリット
- 月額料金はやや高い
- 工事が必要で開通までに時間がかかる
月額料金はやや高い
WiMAX | ドコモ光 | |
無制限 | 4,268円 | 5,720円 (戸建て) |
4,400円 (マンション) | ||
工事 | – | ~19,800円 |
光回線は高品質なネット回線ということもあり、月額料金はやや高いという特徴があります。
上の表は基本料金を表していますので、各プロバイダにおけるキャンペーン特典を考えればもっと安くなりますが、WiMAXホームルーターの方が安いケースが多いです。
特に、光回線は工事費を考える必要があり、基本的には月々の分割支払いで月額料金に上乗せとなります。
光回線の方が料金は高くなることが多いということはおさえておくといいでしょう。
工事が必要で開通までに時間がかかる
光回線は1~2回の工事が必要となり、開通までにどうしても時間がかかります。
閑散期であれば2週間~開通まで可能ですが、繁忙期などは2ヶ月以上かかることも多いです。
光回線事業者によっては、その間にモバイルルーターを安く貸し出すサービスを行っているところもあり、ネットがずっと使えないということはありませんが、導入までに時間がかかることは知っておいてください。
光回線は工事をすれば、必ず開通できるわけではない
また、もう一つ注意点があり、光回線は電線から光ファイバーを宅内に引き込むことで利用できるわけですが、全戸で光回線を導入できるわけではありません。
フレッツ光回線を利用したドコモ光、ソフトバンク光といった光コラボ事業者やauひかりといった独自の光ファイバーを利用した回線などによって対応エリアも違うのでおさえておきましょう。
以上、光回線のメリット3点とデメリット2点を解説してきました!
なんとなくですが、自分に合っている回線が見えてきた方もいるかもしれませんが、実際にWiMAXホームルーターと光回線の特徴をもとに、選び方を解説していきます!
WiMAXホームルーターと光回線はどっちを選ぶ?
WiMAXホームルーターも光回線もどちらにもメリットがあり、デメリットもありましたね。
デメリットのない通信回線というものは存在しませんので、ご自身のライフスタイルに合った回線を選ぶことが大切です。
最後に、WiMAXホームルーター向きの方と光回線向きの方をまとめてみます。
WiMAXホームルーター向きの方
WiMAXホームルーターを選ぶのがおすすめの方は、こちらに当てはまる方です。
WiMAXホームルーター向き
- できるだけ早く、簡単にネット接続をしたい
- 好きなときに高画質動画を視聴する
- 動きがあまり激しくないオンラインゲームだけやる
WiMAXの大きなメリットの一つとして、条件が合えば即日利用できるというほどお手軽な点です。
また、WiMAXホームルーターを選ぶのがおすすめとなる方は、どちらかというと毎日ガッツリではなく、空いた時間に利用したいという方に向いています。
WiMAXの通信速度の実測値を考えると、4K画質動画の視聴も問題ありませんが、データ量が多いので速度制限にかかる可能性がでてきます。
また、僕の場合ping値は30ms~40msが多いので、オンラインゲームも問題はないのですが、よりいい環境で楽しみたい方は光回線の方がおすすめです。
そんなWiMAXのホームルーターですが、L02とHOME 01という機種が最新機種となりますが、実測値や口コミ評価が高いのはL02となります。
申し込みプロバイダに関しては、今月はGMOとくとくBBが他のプロバイダより頭一つ抜けて安いので検討してみてくださいね。
光回線向きの方
対して、WiMAXホームルーターよりも光回線がおすすめとなる方はこちらです。
光回線向き
- 高画質動画を毎日ガッツリ視聴したい
- 動きの激しいオンラインゲームをしたい
ほとんどWiMAXホームルーターの逆となるわけですが、ping値にこだわりのある方やデータ容量などを気にしたくない方は光回線の方がおすすめです。
通信速度の実測値も光回線の方が高いですが、動画視聴などにおいてWiMAXホームルーターの場合と体感速度に差があるわけではないので、通信速度で選ぶ必要はあまりありません。
どちらかというと、データ容量に制限があるかどうか、ping値、料金面や開通までの時間のバランスを考えて決めるといいかと思います!
おわりに
WiMAXホームルーターと光回線の選び方について、特徴やデメリットをもとに解説してきました。
WiMAXホームルーターは開通までも時間も手間もかかりませんが、速度制限がありますし、対して光回線は導入までに時間や手間はかかりますが、ネット回線の品質は安定しているといえます。
それぞれ一長一短ありますので、ご自身に合ったネット回線を選んでみてくださいね。
もし、「自分はWiMAXかな・・」と感じる方は、おすすめのWiMAXプロバイダをまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、「時間がかかっても高品質なネット回線がいい」という方は、おすすめの光回線事業者をまとめたこちらの記事を参考にしてみてください。